かなり久しぶりの更新になってしまいますた。どうもこのところ今一つ精神的に余裕がない。
なので長い記事でも書いて気分転換をしようと思います。
実は4月に情報セキュリティスペシャリストという資格試験を受けてまして、無事合格したのでその報告でもしましょう。
情報セキュリティスペシャリスト(以下SC)はIPAが実施している情報処理技術者試験の一つで、レベル4(最上位)にあたります。
詳しくは
このへんで。
受験料は5100円です。なかなか高いですね。
動機は単純で、とある文系の知り合いがレベル3の応用情報を受けるというので同レベルでは癪だからレベル4のをなんか受けようと考えたわけです。
で、過去問を軽く見てみたらレベ4の中で一番簡単そうなのはSCだったという事情でした。元々セキュリティ関連の知識も関心も多少あったしね。
試験は１日かかります。んで、午前1、午前2、午後1、午後2と4つの部に分かれてんですね。
合格するには全部門で60点(100点満点)とらんといかんのですよ。
合格率は15%前後で、今回筆者が受けた回では13.7%だそうです。狭き門ですね。
変な動機ながら、よく(」・ω・)」合(／・ω・)／格したもんです。
・午前1 (選択式、30問、50分) 筆者81.6点
これだけレベ4の他の試験と共通。なので、セキュリティだけではなく広い分野から出題される。
筆者の点数から推定すると、1問3.4点だと思われる。
レベ3以上の試験に合格、あるいはレベ4の試験で一定点数以上取ったことがあれば受験が免除される。
範囲が広い分対策が難しそうに見えるが、実は似たような問題が繰り返し出るので過去問を暗記しまくるのが有効。
・午前2 (選択式、25問、40分) 筆者68.0点
ここから専門的になってくる。暗号化とか攻撃手法とかその対策とかのセキュリティ関連の基礎知識が問われる。
情報分野の一般常識で解けてしまう問題も案外多い。
・午後1 (記述式、4問から2問選択、90分) 筆者66点
・午後2 (記述式、2問から1問選択、120分) 筆者61点
出題形式・内容は午後1も午後2も似たようなもので、1問あたりの分量と難易度は2のほうが高い。
実際の設問を読むとわかるが、ぐっと難しくなる。
出題内容は高度なセキュリティ技術の話かと思いきや、「ある会社でシステムを導入するがどのような危険性があるかor運用で気をつけなければいけないことは何か」といったシステム管理面からの話。現場経験のない人はなんじゃこりゃと思う。筆者も初めて午後の問題見た時「これセキュリティなの？」って思いました。
けっこう具体的なストーリーに沿って出題されるので、読解力もそれなりに必要。
これもまあよく出題されるポイントってのはあるので過去問はやっておくにこしたことはないが、思考力が大事。
あと記述問題には癖がある。解答例をみると「え、問題文に書いてあることそのまんまじゃん」と思うこともあれば「そこまで突っ込んで答えなきゃいけないのか・・・」と思うこともあるのだ。要は出題者がどれくらい深い答を聞きたいのかが問題文からは読み取りにくいのであるよ。このへんは慣れが大事で、後述の参考書(2番目の)も役に立った。（問題作成者が不器用なだけという説もある。）
出題されるストーリーは技術の進歩や業界のトレンドを反映して変わっていく（今回は災害対応やクラウドなど今までにないトピックが出題された）ので、最新の技術動向もチェックする習慣をつけておくと吉。
さいごに筆者が使った参考書を紹介。
・「情報セキュリティスペシャリスト教科書」金子正則/寺田佳代子 インプレスジャパン
例題を解きながら必要な知識をつけられる。過去問の解答解説や頻出問題集もあるので一通りの勉強ができる。
・「ポケットスタディ 情報セキュリティスペシャリスト」村山直紀 秀和システム
既にそこそこ知識がある人向け。午後の記述問題でうまく点を取るテクニックが解説されているのがありがたい。
ついでに安い。
勉強期間は２か月ほど。通学時に電車内で本を読んで、あと過去問を４回分くらい解きました。
ぶっちゃけそんなに勉強してません。週に5時間くらいかなあ？
まあどれくらいの勉強量が必要かはその人の知識と経験に大きく左右されるので、筆者の場合はこんな感じでもなんとかなりました、という程度に考えてください。
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