しかしながら、以前からずっと寄付活動を地道に続けてきた人や団体にとっては少し複雑な思いもあるかもしれません。
報道を見ていると各地の伊達直人は「寄付するの人生で初めて」という感じの人が多く、そんな人が流行りに乗ってやった(もちろん初期の人は「流行り」じゃあないですけど)ことばかりが話題になっている影で、もっと多くの活動をしている人達がいることにはなかなか光が当たらない。
しかもこの動きが悪い方向に進むと、処理に困ったものを押し付けたりとか恩着せがましく変な物を送りつけたりとか寄付する側の独りよがりな事例が増えてきて社会問題になり伊達直人消滅、寄付なんて迷惑の一歩手前という意識が広く浸透・・・という事態になってしまう可能性も無いではない気がします。そーするとなおさら地道に寄付活動している人や寄付で成り立っている活動をしている人には苦しいことになってしまうでしょう。
すでにその徴候が見えてます。
【やじうまWatch】 児童施設にPCを寄付する「寄付自慢選手権」がネットで急速に拡散中 ほか -INTERNET Watch正直自分はですね、小さい頃からPCに触っててプログラマーにはとてもなれないと思います。育つのはたぶんギークかハッカーか検索エンジンスパムメーカーか、そんなところではないでしょうか。PCなら施設の事務作業にでも使えばいいのです。技術者を育てたかったらLEGOとか知育玩具系を寄付するほうが絶対いいと思うのです。
・・・とまあ話がズレましたが、だからこそ、マスコミには寄付のあり方はどうあるべきかという議論や様々な慈善事業の紹介なんかもしてほしいものです。ただ置いていくだけって寄付の方法としてはあまり真っ当なやりかたじゃあないですよねえ。
なんだかネガティブな話になりましたが、この件をきっかけにして一人でも多くの人が「直接感謝されなくても誰かの役に立つ喜び」を思い出すことが出来ればいいですね。
人として大事なのは児童養護施設に物を送りつけることじゃないのです。
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